「だから羽にしたんです。」 自分の爪先に視線を落とす。 今はもう、暁の腕中から羽ばたきたいとは思わない。 でも、憧れの気持ちは変わずにそのまま心に鮮やかに残ってる。 だから、構図を練る段階でまず一番に私が思い浮かべたのは羽だった。 「そう、莉茉ちゃんは羽をやっと手に入れたのね。」