寵愛の姫 Ⅱ【完】




「私は生まれてこなければ良かっ―――。」



それ以上、続きを言わせる事なく、唇を荒々しく塞いだ。





―――ふざけんな。



生まてこなければ良かったなんて言うんじゃねぇよ。





息を乱す莉茉から唇を離す。



「…莉茉、目を開けろ。」


「……、」



恐る恐る瞳を開けた莉茉を、じっと見下ろした。