「莉茉。」 ゆっくりと目を開ければ、真剣な表情の暁。 …あぁ… 切なくなるほどに、 ―――こんなにも愛おしい。 「…暁…。」 そっと、暁の頬を撫でれば、その目が細められる。 「莉茉、抱くぞ。」 「…ん。」 頷いた私を暁が抱き上げた。