「…はい。」 しょんぼりと肩を落としたお袋に俺は鼻で笑った。 良い気味だ。 「美夜、隣の部屋で莉茉さんと出掛ける場所を2人で決めてきなさい。」 「えぇ、そうするわ。」 親父の言葉に頷いたお袋がとろけるような微笑を浮かべて莉茉の手を握る。 「莉茉ちゃん行きましょう。」