……それは、私が初めて聞いた裏の世界の住人独特の声色。 どこまでも穏やかなお父さんが、極道の人間なんだってまざまざと見せられた瞬間だった。 「美夜。」 「…はい。」 「莉茉さんは暁のマンションで暮らす。」 「…でも…」 どこか名残惜しそうな表情のお母さん。 「その方が莉茉さんも安心が出来るだろう?」