寵愛の姫 Ⅱ【完】




その表情も至って真面目で冗談を言っている雰囲気でもない。




…駄目だ。




どうして、今の流れでそんな話しになったのかが私には理解が出来なかった。



「……えっと、お父さん?」

「うん?」


「なぜ、お父さん達の家に行く話しになったのでしょうか……?」


「は?」


「え?」



怪訝そうなお父さんが私をまじましと凝視する。