その声が私の鼓膜を震わせる。 はっと、視線を向けた先に落ち着いた雰囲気を 纏(まと)った男性が佇んでいた。 「 頼(より)さん。」 美夜さんが嬉しそうに、頼さんと呼んだ男性に駆け寄る。 「美夜。」 そんな美夜さんを頼さんは優しい眼差しで見つめていた。