「遅くなりました。」 毛布を手に部屋に戻れば、莉茉様を膝の上に乗せた暁様がちらりと私へと視線を向ける。 「一樹、助かった。」 「…いえ…。」 私から毛布を受け取った暁様は、そのまま莉茉様の身体を包む。 ……その手付きは、何処までも優しい。 和らいだ表情で莉茉様の髪を梳く暁様に、戸惑いを隠せなかった。