室内に居るにしても、まだ6月に入ったばかりの季節。 なのに、掛ける物が無ければ、風邪を引くかも知れない。 思考が纏まった俺は、一樹に頷く。 「…頼む、一樹。」 「はい、失礼します。」 一礼した一樹が静かに部屋から出て行った。 「…莉茉、脅かすなよな。」 すやすやと俺の上着に顔を埋めて眠る莉茉の前髪を優しく払う。