常に、何処かしら触ってる。 「暁、くすぐったいよ…。」 「そうか?」 肩を竦ませる莉茉ちゃんの額に暁が口付けた。 ……前までの暁からは、全く想像が出来ないだろう光景だな。 まさか、ここまで莉茉ちゃんを寵愛するとは…。 …もしも… ――そんな彼女を失ったら…。 最悪なケースが頭を過る。 見えてきた会社を前に、考えただけでゾッとするくらい、俺の身が氷そうになっていた。