寵愛の姫 Ⅰ【完】



一歩。



また一歩と家から離れていく。


背中にはじっとりとした冷や汗が浮かんでる。



……震えが止まらない。


「っ、」


家から数メートル離れたと同時に走り出す。




…助けて
……助けて!
………助けて!!



「…っ、天野さん!」