時は過ぎ。 春、 私は、高校1年生になった。 朝は学校、夜は繁華街。 そんな代わり映えのない日々を、私は毎日送ってた。 …そう、今日までは。 ―――これからも、この変わらない日々が続くのだと、私は信じていた。 「…なぁ。」 天野さんの声に、人の波から私は隣に視線を向ける。 「はい?」 「……。」 話し掛けたのは彼の方なのに、なぜか黙り込んでしまう天野さん。 「…天野さん?」 そんな彼に私は怪訝に思い首を傾げた。