「…また来てたのか。」 「…………。」 呆れたように呟く天野さんへと私は視線を向ける。 「……今晩は。」 「……あぁ……。」 小さく頭を下げた私に天野さんは肩を落とした。 あれっきり、もう会う事はないと思ってた天野さん。 でも、違って。 私がこうしていつもの定位置で座って人の波を見つめていれば、天野さんはどこからともなく現れた。