「…なぁ、莉茉。」 「……うん?」 俺抱き付いたまま、泣き濡れた顔を上げる莉茉。 「……莉茉、お前は俺がやくざだと聞いて怖くないのか?」 莉茉に頷かれたら傷付くと分かっていても、聞かずにはいられない。 「ううん、怖くない。」 莉茉が首を横に振った。 「…、怖くないのか?」 「うん、暁がやくざでも私は怖くないよ。」 真っ直ぐに俺を見つめる瞳。 「…暁?」 莉茉の白く小さな手が俺の頬へと伸ばされた。