……怒ってない? 「、」 その表情に、ほっと安堵の吐息を漏らす。 「お前みたいな奴が、こんな所に二度と来るな。」 「え?」 「さっさと帰れ。」 冷たい声だった。 「さっきので、懲りただろ?」 「っっ、」 「…夜の繁華街は危険だ。」 私に視線を向ける事なく、天野さんは最後にぼそりと呟く。 「っ、!」 淡々とした天野さんの声に、私の肩がびくり跳ねた。 慌てて見上げれば、天野さんの瞳は未だに人混みに視線を向けたまま。 それでも、私に言っているんだろうと思う。