「どうした?」 「あそこじゃ駄目かな?」 「あそこ?」 私の指差した方に暁の視線が向けられる。 「…ファミレス、か?」 「うん。」 こくこくと頷く。 「莉茉はファミレスが良いのか?」 また私に向けられた暁の顔は不思議そうだった。 「…………だって、一度は行ってみたかったんだもん。」 憧れてたファミレス。 良く茉莉とお母さんが行っていたのを、羨んだのをはっきりと今でも覚えてる。