「…そうか。」 一瞬、 ほんの少しだけ悲しそうな顔をした暁が私の髪を撫でる。 「行きたい場所もねぇか?」 「…行きたい場所…。」 ぐるりと周囲を見渡す。 昼間でも賑わう繁華街は沢山のお店が出揃っている。 「……あ。」 その中で不意に目に入ったその場所。 「ーーーねぇ、暁」 思わず袖口を掴んで軽く引っ張れば、暁の瞳が私を見下ろした。