寵愛の姫 Ⅰ【完】




「っ、」



……あの人は暁さんの右腕だ。




大雅さんが動いたのなら、莉茉のどんな情報も俺は掴む事は出来ないだろう。




「……糞っ!!」



思いっきり壁を殴り付ける。



それでも苛立ちが治まらない。



「…落ち着けよ、叶。」



大輔が俺に肩に手を置く。




「まだ、暁さんが抱えてた女が莉茉ちゃんだと決まった訳じゃないだろ?」




…………大輔の慰めの言葉も俺には虚しさを生むだけだった。