「……暁、さんが?」 俺は目を見開く。 女を冷めた目でしか見なかった暁さん。 ずっと俺が尊敬し、その背中を追い続けた人でもある。 …………その暁さんが大事そうに抱えてた“女”だと? 「っ、」 …まさか… がんがんと鳴り響く警鐘。 暑くもない部屋の中にいるのに、俺の背中に汗が流れ落ちた。 「…その“女”が莉茉だと大輔は言いたいのか?」 嘘、 ――だよな、莉茉?