寵愛の姫 Ⅰ【完】




…でも…



「…暁の迷惑になりたくない。」


「…あ?」



暁の顔が持ち上がる。



「お前の事で迷惑に思う訳ねぇって言っただろ?」



「…そうだけど…。」



不機嫌な暁に苦笑いが漏れた。



「両親が許さないと思うの。」


「許さない?」


「うん、私の幸せを…。」



両親は私の幸せを絶対に許すはずがない。




…………それはあの家で育ってきたから断言が出来る。