「……莉茉。」 そんな私に暁は目を細める。 「は、はい?」 「もしかして、“あの家”に帰るつもりだったのか?」 「……。」 含みをもたせた暁の物言いに肩を竦ませた。 「…図星か。」 「……。」 気まずくて視線を逸らす。 「ーーー勘弁してくれ。」 「っ、」 溜め息を吐き出した暁にぴくりと身体を震わせれば、私を持ち上げて自分の膝の上に座らせる。 そのまますっぽりと囲うように優しく抱き締められた。