この目の前の人が現れたかったら、あのまま自分はどうなっていたのか。 考えただけで、ゾッとする。 「お前、もう、帰れ。」 「……え?」 「女の“夜遊び”は、危険だぞ?」 「……はい、」 頭を上げた私は、視線を下に落とす。 甘かった。 この場所は、光輝く綺麗さだけではなく、汚く、危険を孕んでいる事を知っていたのに。 「っっ、」 私は、自分の唇を噛み締める。 油断していたんだ。