寵愛の姫 Ⅰ【完】





「…初めて?」




不意に暁が渋い顔をする。



「……?」



そんな暁にフォークを持つ手を止めた私は首を傾げた。



「……莉茉。」


「はい?」




真剣な表情の暁に私の背筋が伸びる。




「何時も何を食ってたんだ?」



「…へ?」



唐突な質門に私の口から可笑しな声が出た。



「……どこからそんな声を出してんだよ。」



口元を覆った暁の肩が小刻みに震えている。