「……、」 …でも… ―――叶くん。 記憶の中にいる彼の姿にちくりと胸が痛んだ。 「……。」 ちらつく残像を消し去りたくて、心地好い暁の温かい身体に擦り寄る。 「…可愛いな。」 そんな私の狡い行為にさえ楽しげにくすくすと笑う暁。 ……ごめんなさい。 心の中で暁に謝りながら、身を任せた私は目を閉じた。