「……んんっ。」 苦しさにか、俺の服を握る莉茉に名残惜しくなりながらも、顔を離す。 「大丈夫か?」 顔を覗き込めば至近距離で絡まる莉茉の熱を孕んだ瞳。 「……っ、無理。」 小さく首を振った莉茉が俺の胸に顔を埋めてくる。 「…………、」 ―――この顔を知るのは、俺だけだ。 ぐったりと凭れ掛かる莉茉の華奢な身体を抱き締めながら、優越の笑みを浮かべ、愛おしい女の髪を撫でた。