「若、着きました。」 「…………。」 銀次の声に、暁の顔がゆっくりと上げられる。 「お疲れ様でした。」 暁が座る後部座席のドアを開けたまま、銀次が頭を下げた。 「……あぁ。」 軽く銀次に対して頷いた暁が莉茉ちゃんを抱えて、歩き出す。 ……俺は静かにその背を追った。