「銀次、このままマンションに向かえ。」 車に乗り込んだ俺は、泣き疲れて寝入る莉茉を見つめながら、銀次へと指示を出した。 「はい。」 頷いた銀次が淀みなく車を走らせ始める。 「ーーー大雅。」 莉茉から視線を大雅へと移す。 「うん?」 呼べば、助手席に座る大雅が後ろの俺へと振り返った。