第一印象は、不思議な女。 ナンパ男に連れて行かれそうになっていた時は、あんなに怯えていたのに、 次の日には、昨日と同じ場所に平然と座ってた。 …こいつ、ナンパ待ちか? ふと、俺の心の中に昨日の女 ――莉茉に対するそんな疑心が沸き上がる。 「……。」 ―――でもちげぇ。 あいつの瞳がそんなんじゃねぇって語ってた。