「まだ寒い季節なのに、コートも羽織らずに俯いて歩いてた莉茉の姿が印象に残ったんだ。」 「……。」 …………そう、あの時はお母さんの機嫌が悪くて、頬を打たれた後にそのまま家を追い出されたんだ。 当てもなくさ迷って辿り着いたのが、繁華街のこの場合だった。 「ずっとこの場所にいるお前を見てた。」 「ずっと?」 半年間の間、 …………私は高崎さんにずっと見守られていたの?