寵愛の姫 Ⅰ【完】





「…………どういう意味ですか?」


「半年前ぐらいから莉茉の存在は知ってたんだよ。」


「半年前から…?」




…………それって、



―――私が繁華街に来はじめた時だ。



「あの時の莉茉の頬は腫れてたな。」



そっと、何度もあの日に腫れてたいた方の私の頬を、高崎さんは撫で続ける。




もう、痛みはないのに優しく、労るように。




…何度も。