「っ、」 覚束ない足で歩き出す莉茉を、咄嗟に引き止めようとした手をきつく握り締める事で堪える。 ……どうしてだよ。 何人もの男と寝てきた女のはずなのに……。 ……こんなにも俺の胸が騒ぐ。 何で、あいつは俺を他人行儀に呼んだんだろう。 残る違和感。 ……まさか…… ―――俺は何か、大きな間違いを犯したのか?