「私が天野さんに渡したの。」 にっこり笑みを浮かべて言う茉莉に、私の頭が怒りで真っ赤に染まる。 「―――どういうつもり?」 低く出た声。 「何が?」 意味が分からないと言わんばかりに茉莉は首を傾げた。 「っ、惚けないで!」 きつく茉莉を睨み付ける。 「これ、あなたでしょう!?」 写真を突き出せば、一瞬にたりと口角を小さく上げた茉莉が叶くんの腕に縋り付いた。