寵愛の姫 Ⅰ【完】






―――ねぇ、天野さん。




思えば、この時が一番幸せだったかも知れないね。



何も気付かず、笑ってた私達。





あなたと一緒にいれば、未来が輝いて見えた気がしたの。


そんなのはまやかしに過ぎなくて……。





この後の、2人の最悪な結末も知らずに、



……ただ、笑ってたね。