「…天野さん。」 「ん?」 天野さんが私に振り返る。 「ありがとうございます。」 「うん?」 「海に連れて来てくれて…。」 照れくさそうな表情になった天野さんは前に向き直った。 「莉茉。」 「はい?」 「……また来ような。」 繋いだ手に力が込められる。 「……はい。」 ………あなたが、それを望んでくれるなら ……。