「莉茉、来い。」 天野さんに手を引かれ、初めて海へと恐る恐る足を入れる。 「……どうだ?」 「冷たいです。」 顔を覗き込む天野さんに私は呟いた。 「まぁ、まだ寒いからな。」 「でも、気持ち良いです。」 「…だな。」 満足そうに笑う天野さんに私の手を引いて、波打ち際をゆっくりと歩き出す。