「―――大丈夫だ。」 私の頭に乗せられる天野さんの大きな手。 「タオルなら、バイクに置いてある。それなら、濡れても大丈夫だろう?」 「…でも…。」 渋る私に天野さんが微笑んだ。 「初めて莉茉は海に来たんだろ?」 「…はい。」 「なら、楽しもうぜ。」 「……。」 優しく笑う天野さんに、私はこくりと頷いていた。