寵愛の姫 Ⅰ【完】






「莉茉、今いるのは何処だ?」


「……海?」


「なら、入るって言うのは海しかないんじゃねぇか?」




呆れたような天野さんに顔を赤らめた。





「で、でも…。」


「うん?」


「今日は何も持って来てないですし…。」




確かに、海に入りたい気持ちは私にもある。



……でも、帰りの事を考えると簡単には頷けない。