夏休み*とある姉弟のお話(話を追加更新中)





「なんで北斗外にいるの?」


「あぁ、それは、」


「それは新作のホラー映画観るためですよ」





あたしと北斗の会話に入っていた露崎遥。




「ルリも一緒に観ますか?」





年上のあたしをなぜか呼び捨てにしてくる露崎遥。



これは会った当初からで注意しても直らないから、もう注意するのすら面倒くさくなってそのままにしてある。




「…観ない」




北斗の胸元に顔を埋めて露崎遥の存在を見ないようにする。





「って、言ってももう三人分チケット買っちゃったんですけどね」





…こ、こいつ!

絶対あたしが嫌がるの知ってて買ったんでしょ!






「それよりなんで姉ちゃんがここに居んだ?」




今更な質問をしてくる北斗。


それに対して笑う露崎遥。





…帰りたい。