おっと、話が随分と脱線してしまった。
「とりあえず皆予定はなし、ね」
「予定は無いけど、何かするの?あ、合宿みたいなのとか?」
「そう、合宿をしようかと。えと、合宿って泊まるの?」
「合宿だから泊まるね。優那ちゃん泊まる気満々?」
ただ皆でどこかに行きたいと思っていただけだから、特に泊まりとかは考えていなかったけど、それはそれでありかもしれない。
それに、泊まりがけで行った方が、沢山遊べるかもしれない。
「今決めた、泊まりにしよう。その方が楽しそう」
「おおっ。じゃあじゃあ、海?それとも山?」
「俺は断然海がいいな。ビーチバレー出来るしな」
「どっちかって言われると…………うーん、悩むなあ。蒼空は?」
「どっちでもいい」
「私も」
「僕も真に賛成で、海がいいなっ。夏といえば光り輝く海!それに、青い空に白い砂浜、そして水着!」
「じゃあ、海に決定ってことで」
「水着……」
そうだ。
海には水着……Tシャツで海に入ったらまずいかな。
「優那ちゃんも勿論、水着着るよね」
見透かされているような問いかけに、一瞬顔を歪めた。
「うっ……水着はちょっと……」
あんなに露出が多いもの、着たことが無いのだ。
水着なんてスクール水着くらいしか着たことが無いくらいだ。
「よし、じゃあ今度皆で買い物に行こう!」
「ええ……」