待ってください!と言おうとしたけど時すでに遅し。 2人の足は速くて、いつのまにか遠くの曲がり角を曲がるところだった。 あぁ… なんて自由なきょうだいなの…。 しかも雨が降るって。こんなにも晴れてるのに…? 「とりあえず帰ろ…。」 独り言をつぶやいて、私は学校を後にした。 その数分後… ポツッ…ポツッ……。 彼の言う通り、空を雨雲が覆い雨が少しずつ降って来たのだ。