黒須くんに会ってから、3日後。 私は意を決して彼の高校へと足を運んだ。 "傘を返しにいくね"のメールの返事は、"別に返さなくてもいいよ"っていうものだったけれど、 "またお話もしたいから"と言うと、"そう言うことなら返してもらおうかな"と黒須くんらしい優しい言葉が返ってきたんだよね。 だから強引かなと思いつつも、私は黒須くんが校門を通るのを待っていた。 周りの視線が気になるけど、あと少しの辛抱だ!