近づくと勇魔の声が聞こえた。
「俺に触んなよ、来んなよ、、消えろよ、、、」
いつもみたいなとげとげしさはなくて、、。
けど、そんな声をキャーキャー騒いでる女たちに聞こえるはずもなく、
ベタベタ触られる勇魔。
まじで女が嫌いなんだ。
いや、嫌いとかのレベルじゃないよ、これ。
『離れな』
あーあ、なに私言ってんだろ。
キャーキャー騒いでた女たちが、怖い顔してこっちを見てきた。
「なにあんた、何様のつもり」
「勇魔様はみんなのものなのよッ」
「私たち指図してんじゃねーよブス」
ほら。おっかない顔。
なんでめんどくさいことしてんだろう私。
『だる』
そう言いため息をつい瞬間。
「てめえなめてんのかッ」
1番ケバケバした奴が私の胸ぐらを掴んできた。

