聖なる龍に愛された。




葉月ちゃんの手当のため追い出されたら俺ら。



だれもなにも言わない。



数分経った頃に葵さんが俺らを呼びに来た。



「結構真っ青だったわよ。痕は残らないと思うけど、骨に少しだけヒビが入ってるぽいわね」



「おお。ありがとうな」




龍牙が珍しく葵さんに素直。



「龍牙の口からありがとうなんて聞くとは思わなかったわ。まあ、あたしは先に戻ってるわね」



そう言い去っていった葵さん。



「じゃあ俺らも行きますか」



海人がそういったときだった。




「俺は彼奴を信じる」




そう一言いい残し龍牙は部屋に戻っていった。




『まったく〜龍牙くんはなに考えてるかわかんないね〜』



「だな」




相変わらず勇魔と拓夜はなにも言わない。