聖なる龍に愛された。






『…なんでいるの。』



「おっ!やっと出てきやがったか!ってお前まだ制服着てねえじゃねえか!!何してんだよ、学校だぞ!」



『なんでいるの。』



「お前さっさと着替えろよ、あ、俺が着替えさせてやろうか?」



『なんでいるの。』


「あ?迎え行くっつっただろーがよ。」



やっと質問に答えた金髪。


それにしても此奴は勝手すぎる。


てか迎え行くって朝のことだったのかよ。



『頼んでない』



「んなもん知らねーよ、てか一番上お前ん家しかねーんだな!っま、おかげで探す手間が省けたけど。」



…はあ、朝から騒がしいヤツだ。




「葉月ちゃーん、ずっとマンションの前で待ってたんだよ〜。ここまでくるのはやめとけって言ったんだけどさ〜龍牙が行く行く聞かなくってさ〜ごめんね〜」




金髪の後ろからオレンジ頭が顔を出す。


待ってたとか…ストーカーかよ。