聖なる龍に愛された。





イライラしたけど、どうせこいつらのことだ。


なにを言ったって無駄。



そう思い黙って歩き続けた。



そしたらもちろん私の家まで着くわけで。



「お前ここに住んでんのか?」



私が住むマンションを見上げ驚く金髪。



『そう』



「何階だ?」



『一番上』



「葉月ちゃんお金持ちなんだね」



『べつに。』



「お前の親、なんの仕事してんだ?」



不思議そうに私を見る金髪。



私は目を合わせずに『いない』そう一言だけ答えた。