まだ足音は聞こえない。




このままずっと過ごせたらいいけど。




それをさせないのがこの鬼ごっこ。




ドタドタドタ




また足音が聞こえだした。




校舎内をくまなく探して外にいると考えてみたい。




でも、運悪くここは中庭。




周りを囲まれたらあっという間に捕まってしまう。




知らない人の奴隷になるなんて絶対嫌だ。




亜「え、ちょ、どうする?」




駆「また逃げるか?」




琉「流石にそんな場所はない。校舎の中に入ったってどれだけ校舎にいるか分からない。」




的確な指示だけどそれって時が来たら考えるってことじゃん!




「いたぞ!中庭だ!」




私たちの姿を見たであろう人が叫んだ。




これはまずい。




あんなに大声で叫んだら場所が他の人にもバレる。




捕まってしまう。




琉「来たか。」




今度は琉星君が私の腕を引っ張った。