手をグーにして翔の腕を殴る。




いや、そんなに力入れてないんだけどね?




翔「ちょ、地味に痛い。」




とか言いつつもまだわらってる。




『笑いが止まるまでやめないもん。』




翔「じゃあ、俺がやめさせるよ。」




そういった翔は私の手を掴んだ。




びっくりして逃げようとすると逆に引っ張られた。




気づけば翔の腕の中にいた。




『ちょ、離して…。』




翔「やだ。このままではなし聞いて?」




笑うのをやめた翔の声はあまりにも真剣で、ちゃんと話聞かないと。と思った。




翔「俺は、ずっと絵音好きだよ。幼なじみとしてじゃなく、好きな人として。小さい頃から絵音のことが好きだよ。」




『翔…。』




翔「だからさ、絵音の中に俺がいないの、わかってるんだ。」




『え?!そんなことは…。』




翔「ううん。絵音は気づいてないだけ。俺のこと、幼なじみとしてしか見てないから。」