話終えて絵音の方を見ると絵音は俯いてた。




そして、バッと顔を上げると、




絵「わ、私が琉星くんの母代わりになるよっ!だから…泣かないで?」




『ははっ。絵音が俺の母って…。』




絵「無理、しなくてもいいんだよ。全部吐き出しちゃえ!」




心に突き刺さって頬に涙が流れた。




『本当はっ、すごく辛かったっ。誰かに助けを求めてもみんないなくなってっ。怖かった。母さんがこんなことになるなんて。』



一体いつぶりに泣いたのだろう。




今まで人が信じれなくて弱み、涙を見せられなかった。




でもなぜだろう。




絵音の前でならどれだけ泣いても安心出来る。




絵音はやっぱり不思議だ。




『絵音、ありがとう。』




そう言うと満面の笑みで、




絵「うん!」




という絵音のことを可愛いと思ってしまった。




というか絵音が全然自覚ないだけで相当可愛い。




街で歩いててすれ違った人みんな一目惚れしてしまうほど。




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