守られお姫様

翔だから、幼なじみだからって思ってた。




やっぱり男子は男子だ。




嘘告白なんて軽く罰ゲームで出来るなんて。




あの告白罰ゲーム嘘だったということだ。




「一緒に帰ろう」と言ってくれた時の照れたような笑顔も、「好き」と言ってくれたあの真剣な顔も。




全てが嘘だったんだ。




いや、もしかすると全て恋ではなくて幼なじみとしてかもしれない。




でも、私の心に深く大きな傷をつけたのは確か。




泣いたらダメだ。




これぐらいで泣いてられない…。




溢れそうな涙をこらえて保健室まで戻る。




翔が戻るまでにこの顔なんとかしないとね。




と思っても涙が収まることはない。




この顔見たら怪しまれる。




メモ帳に【ごめんなさい。今日は先に帰ります。本当にごめんね。また明日帰ろう?】と書いて保健室の机に置いておく。




保健室から出る時運悪く先生と出くわしてしまった。




「あら?帰るの?」




『あ、はい。』




「そう…。気をつけてね。」




『はい。ありがとうございます。』




さすが保健室の先生。




なぜ帰るのかって詮索してこない。




その優しさが嬉しかった。