洋が苦笑いしながら
「やっぱり?」
と答えたので俺は、無言で頷いた。
「で……でもやっと付き合うことになったんだから明日でも一緒に帰れるじゃん!」
「まぁ…そうだけど…」
俺は、ふてくされながら答えた。
ふと気づくと二つの通り道に着いていた。
洋の家が右の道で俺の家が左の道だからここで洋と別れことになる。洋を無視して早く帰りたくて歩き出そうとしたら後ろから声がした。
「尚輝、じゃあな!明日こそ邪魔しないから‼」
本当に邪魔しないかわからないがかるく手をあげて
「あぁ、またな。」
と言って洋と別れた。
洋と別れたあと『そういえば…何か忘れているようなぁ…』と思ったけど
『まぁいいか~』と開き直って家に帰ると
玄関で待ち伏せをしていた姉貴に彼女とのことを全部、報告させられたのだった。